2019年10月15日 更新

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夏の怪談コンテスト応募作品NO9

ぱどにゃんこ夏のキャンペーン 最恐「実話怪談コンテスト」応募作品を一挙ご紹介!

 

投稿者:ねこたん

叔母さんの願い

うちの母は2度目の離婚をしました。相手との間に1人娘が産まれましたが相手に連れ去られて連絡がつかなくなり母の精神が崩壊してしまい当時は自営でしたが売上金を棄てたり車に飛び込んだりと毎日警察沙汰で酷かったので精神病院に入院する事になりました。


その頃私は小2で姉は小5。

祖母の家にお世話になると言う話が出ていましたが祖母は有名な宗教の方で苦手でしたので断りそのまま2人暮らしをする事に決めました。

丁度その頃祖母の妹(叔母さん)が亡くなってしまい良くしてもらって居たのにそれ所では無い感じでしたが母も無事参加しお葬式をし、普通に帰宅しました。


その頃姉も荒れていたので色々ありましたが何とか母が退院する事になり普通に暮らせる様になったのですが、何処かに家族で出掛け写真を撮ると写真の半分が真っ赤に染まっていたり、母に赤い線が刺さっていたりと母を撮ると必ず赤い物が写っていました。


暮らせていると言っても母の精神は完全には良くなっておらず、当時私にはよく分かりませんでしたが「〇〇の叔母さんに殺される」と亡くなった叔母さんの名前を何度か言っていました。



そんな日々が3年程続いた頃の夏の日の夜に私は初めて金縛りと言えるものを体験しました。

首が苦しかったんです。何故か夜中に急に首を締められていると言う感覚に急に襲われていて、母は夜中の2時までスナックで働いてたのでまだ帰ってなく、私は声も出ないし手脚も動かなく、凄く部屋が寒く怖かったんです…。



それは5分程度でしょうか…
多分その位で解放されたのですが…


すぐ母に電話しその事を伝えると、母は


「今日何の日か知ってる?…。」
と言うんです…。



私は全然わからなくて
「え?なに?何かあったっけ??」


と言うと

「叔母さんの命日」と。




私はゾッとし、今まで何故か忘れていた叔母さんのお墓参りに家族で行こう!とすぐに言い、家族の予定を合わせお墓参りをしてきました。


それ以降家族には何も起きなくなりました。叔母さんは死ぬ前に会う事も出来ず亡くなってからも忘れられていた事に怒っていたのかも知れません…。
おわり。

 

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