2019年10月15日 更新

キャンペーン

夏の怪談コンテスト応募作品NO13

ぱどにゃんこ夏のキャンペーン 最恐「実話怪談コンテスト」応募作品を一挙ご紹介!

 

投稿者:アヤ猫

「ほたる」


これは私が5歳くらいの時の話です。風が涼しくなってきた10月ごろの事です。当時、両親と川の字になって布団で寝ており、窓は網戸。いつも閉めていたカーテンは開いていました。



この日、夜中にふと目を覚ましてしまい、中々寝付けなくなり私はボーっと窓の外を見ていました。すると白い大きな蛍のようなものがフワフワと窓の外を左から右へゆっくりと通り過ぎていきました。



「ほたるだ!」



すぐに窓を開けて外を確認しましたが、もう姿は見えなくなっていました。残念な気持ちと、起きたら親に蛍を見たと自慢しようと思いつつその日は眠りにつきました。

次の日、昨晩蛍を見たと自慢気に母にいうと



「今10月なのに蛍いるかな?それに家の前の川は干上がって、蛍が住めそうなところないけどなぁ?」



といわれてしまいました。

そういえば、ここしばらく雨がなく川が干上がっており、水辺は周辺にありません。それに、思い返せば昨日の蛍は点滅せず、ずっと光ったまま飛んでいました。


母は「寝ぼけていたんじゃないの」といいました。


数日後、近所のおばあさんが亡くなりました。あの蛍が関係あるのか分かりません。


あれは本当に蛍だったのか...。

 

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