投稿者:ヨッシー
霊感の強い彼女と心霊スポットの廃墟に行きました。
探索していると突然彼女が
「あそこに血まみれの女の霊がいる!」
「キャー!こっちに向かってきた!」
そう叫ぶと彼女はその場を逃げ出した。
鈍感な僕も危険を感じて彼女を追いかけ車へ逃げ込んだ。
俺
「もう大丈夫だよ」
その言葉を遮るように彼女は叫んだ。
「乗ってきたー!乗ってきたー!乗ってきたー!」
彼女はガタガタ震えながら同じ言葉を連呼した。
車を少しバックさせて狭い道を無理矢理Uターンして道を戻った。車を走らせながら助手席を見ると彼女は放心状態で何もない車の天上の一点を見つめている。
口を半開きにして魚のようにパクパクと動かしている。只事ではない事だけはわかった。その後、途中の駐車場で車を停めた。そこで意識の戻った彼女は「帰る!」とわめきだし、ついにはケンカになってしまった。
収拾も付かず、そのまま駅まで彼女を送ってサヨナラした。
これがキッカケで彼女とは別れてしまった。後日、彼女とは電話でちゃんと別れを告げた。
そして最後に彼女からこう言われた。
「まだ車に乗ってるよ」
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